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女の子とプログラミング

 情報教育・情報モラル教育を担当している花田です。我が家には、小4になる一人娘がいます。先日、その娘にパソコンを買い与えました。知り合いの方から中古のノートパソコン(surface Laptop)を譲っていただいたので、今はセッティングを行っている最中です。娘はさっそく、私の真似をして天板の部分を持っているシールでデコりはじめました(写真1枚目)。自分のものだから、きっと大事に使ってくれることでしょう。
 最近では、子どもがパソコンを使っている姿を見ることは珍しくなくなりました。小学校ではパソコンを使った授業が進められるようになりましたし、GIGAスクールという新しい制度も入ってきますから、一人一台もすぐそこまできています。プログラミング学習も必修化されましたので、子どもたちがプログラミングを学んだり、その成果を披露することも当たり前になりました。
 私の講義:情報処理Ⅱでは、わが娘が4歳のころ描いていた絵(写真2枚目)を使ったscratchによる学習ゲームを制作しています。わたしがプログラミングをはじめたのは、ちょうどわが娘と同い年の小学校4年生のころです。私の父は、1980年代にオリジナルの産業用コンピュータを開発した技術屋でしたので、父や父の会社の社員さんに教えてもらいながら覚えました。当時使っていた言語は、N88-日本語BASICという種類のものでして、アルファベットでひたすら命令文を書くものです。画面上に直線と曲線を描く命令をつかって、花田経子と描いてうまくいったときの楽しさたるや!!!今でもあの感動は忘れられません。たくさん失敗もしました。同心円をたくさん書くプログラムを作ったはずが、画面が訳の分からない模様が出てきてしまったり、知り合いからもらったソースコードのカナ文字を勝手に漢字に書き換えたら動かなくなってしまったり・・・。そのたびに、いろんな人に聞いたり、10センチぐらいある分厚いリファレンスブックを眺めながら格闘したりと試行錯誤を繰り返しました。おかげで、中学生のころにはそこそこちゃんとしたプログラムをBASICで書くことができるようになっていました。小学校5~6年生の担任、中学校1年生の時の担任のお二人の先生のご指導もあって楽しんでいました。
 でも、中学の時にそれだけ楽しんでいたプログラミングをやめてしまったんです。なぜかって?それはわたしが「女の子」だったから。まわりの女の子の友達にだれも「プログラミングを楽しむ女の子」がいなかったんです。だから、ちょっと、なんとなく・・・寂しくて、もうプログラミングはいいかな・・・って思ってしまったんですね。高校時代は、コンピュータとは全く無縁の状態を過ごしました。
 大学生になって、コンピュータの部屋に行ったら、たくさん同じようなことを楽しむ人たちがいました。やっぱり女の子は少なかったけれども、よくよく聞いてみると自分と同じ小学生~中学生のころにプログラミングをはじめて続けている同級生がたっくさん!みんな、私よりももっといろいろなことができるようになっています。悔しくて、猛烈に勉強しました。おかげで、すぐに追いつきましたけど・・・ってこれは自慢ですが(笑)。その後は、教える方にシフトして幾年月。たくさんの女性にプログラミングを教えてきました。
 Scratchを中心として多くの子どもたちがプログラミングを楽しむようになった今では、わたしのように「まわりに同性の友達がいなくてプログラミングをあきらめる」なんてことはだいぶ減ったのではないでしょうか。もし身近にいなくても、インターネットを通じた先にスクラッチャー(scratchを楽しむ人たち)がいます。性別なんてつまらないことにこだわらなくてもよさそうですよね。
 娘の学校ではまだプログラミングを体験する教育は実施されていないようですが、娘はその時を心待ちにしながらScratchを時々遊んでいます。たくさんの子どもたちがプログラミングを楽しむ、そんな未来にきっと面白い毎日が待っているのでは?そんな風に思いながら、学生の作ったプログラミングをチェックする毎日です。

花田 経子

女の子とプログラミング:画像1
女の子とプログラミング:画像2

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